「着物が一番厄介なのよ」持て余される民族衣装を憂慮する

先日来、着物をもっと気軽に着れたらいいのにね、という話を投稿しておりますが、また出会ってしまいました。

それはとある都区内のレストランでランチを食べてた時のことです。
私と違ってちゃんとした(自分は半分仕事着)ランチ会の奥様方が、実家と嫁ぎ先の片付けについて盛り上がっておられてですね。
聞くつもりはなかったんですけど、だって大声なんだもん。
「他のものはともかく、着物よねーえ!」
「そうそう!着物が一番厄介!」
「着ないものね!着ようと思っても、着物だけじゃ着られないし!」
「洗うって言っても、ほどいて洗って縫い直すのよ?」
「それに寸法が足りないものねー!おはしょりなんて取れないわ!!」
「誰も要らないって、押し付け合いなのよ~」

厄介者扱いされる、民族衣装……(ノД`)
そんなんだったら解いちゃったら良くないですか。
楽なほどき方分かんないなら、そのくらいならお教えしますよ。
で、シルクだから、とりあえずシルク洗いで洗ってみましょう。
そして着物は基本四角い布の集合ですから、四角くても良い何かに作り替えたら良くないですか。
「そんなことして何かあったら!」って、しまっておいたって朽ちるんですよ。古い着物は見た目普通でも、触ると縦に裂けるやつがあります(筋切れといいます、古い銘仙とか買う人は見た目で買わないこと←特にネットオークションとかフリマアプリとかで知らない人から買うときはご注意!)。
絹糸だって置いておくと弱ります。劣化します!!
そんくらいなら、やって壊して頑張ったけどだめでしたすみませんご先祖様でよくないですか!!

こんなに不要品扱いされる着物が、不憫でなりません。
ちなみに、これはキネステで言う「介助者の能力とインタラクション」の問題です。
着物のせいじゃなく、人間の方が原因ですよ。

これは昔沖縄で買った紅型の布!!なんちゃって帯になる予定!


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