低反発枕と寝違えの話~「寝る」という活動と環境について・1

私は昔、会社員をしていて、物を売っていました。
・・・ということを時々書いていますが、売っていたものの中に「テンピュール枕」というものがありました。
今も売ってると思うんですけども、テンピュールって確かNASAが開発しただかなんだかの鳴り物入りで登場し、かれこれ二十年近く前に日本で低反発ブームを巻き起こしたといっても過言ではない系の、結構高い枕です。
テンピュールなんぞ知らないという方もいらっしゃいましょうが、今でも低反発枕は販売されていて、しかもお値段も非常に下がってきているので、テンピュールじゃなくて低反発っていうのは、見かけたことくらいはあるかもですよ。
手を置いて沈めるとしばらく手形が残るような、ゆっくり沈んで、戻りにくいやつです。低反発という名前の通り、反発力が低いわけですね。
なんでそんな昔のことを思い出したかというと、友人のおおのぎさんが、フェイスブックで、こちらのブログにいいね!を押されていたからです。
お書きになったのは、曽我佳寿子さん
現在は、心の整理のお手伝いのお仕事や、点描曼荼羅の講座をされているとのことですが、以前福祉用具のお仕事をされていて、それで、ご自分の枕を選んだ時に何気なく、「
低反発枕は動きにくい。物を買うときは宣伝に踊らされずに、自分の目で見極めましょう」という趣旨のブログを書かれたのです。
 そんな視点の高い内容なのに、よもや細かい「枕選び」の部分にそんなに食いつく人間が居たとは思われなかったことでしょうが、そんな人間がここにおりましたのでありました。
書いていらっしゃることがキネステ的に素晴らしいので、許可を頂いて引用させていただきますですね(曽我さんありがとうございます!)
「」の中の、青字の部分です。
 
「テレビをみてもネットをみても
低反発がいいっていっているけど
あれ売るための宣伝文句です
 
私、介護レンタルで働いていたので
いろいろなマットレスに寝てみました
クッションにも座りました
 
低反発は
寝たときゆっくり体の形になっていきます
体の形ないりに沈んだ後
寝返りをうとうとするとき、マットレスの形がゆっくりしか変形しないので体の動きを制約してしまうんです
 
低反発の枕を使っていらっしゃる方
頭を動かしたときにすんなり動けないって感じませんか
それなんです 
 
枕、クッション、マットレスごっちゃで書いちゃいましたが
私の好みとしてはいずれも高反発ですね
 
ただし、ひとそれぞれ好みや体調があるので参考までってことで」
・・・素晴らしいですね!
いろんなマットレスに寝てみた、と!!
クッションにも座ってみた、と!!
どうですか!!!ご自身で試してみた人ならではのご意見ですよ!!
曽我さんのこのブログを読んでですね、ほんまそれ!!と言いたい部分がたくさんありすぎておろおろしてしまうのですが、とりあえず枕について書きますね。
冒頭に書いたように、昔、テンピュールを売ってたのですが、実は勤めていたのが卸売りだったので、個人のお客さんではなくて、お店屋さんにテンピュールを売ってたんですよ。
で、そんな中に、私が直接の担当ではなかったのですが、もんのすごくたくさんテンピュールを売ってるお客さんがいらしたんです。
当時は枕としては破格の品ですから、それを沢山売るっていうことは、販売力も、よいお客様も、信頼も持っているお店だったわけです。

そんな方から、ある日、こんな連絡が来ました。

「もうテンピュールは売らない。在庫もできれば返品させてほしい」

びっくり。
まさに青天の霹靂です。
なんで突然!?ということで担当が詳細を聞いたところ、すごい理由が判明しました。
お店のオーナーさんがテンピュールを使って、ひどく寝違えて病院沙汰になり、もうこれを人に勧めることはできない、ということになったんだそうです。

その当時は、なんでそうなったのか、まったく分かりませんでした。私自身は、その枕を使っていなかったので。高価な枕でしたし、高さの低い枕が好きでしたし、ぶっちゃけ枕がどうでもすぐ眠れるタイプだったのです。
そのあと確か、枕は返してもらい、私たちは、そんなこともあるんだねえと言いながらも、その後も枕を売ってくれるお客様には枕を卸し続けました。そんなテンピュール枕のことを久々に思い出したのは、十数年後、キネステの勉強を始めたころです。

キネステで「環境」という概念があります。前にも書いたと思いますが、「環境」は、他の概念を学んだあとで、最後に全部の概念を使って学習する部分です。そこで動きやすい動きにくいの体験をしたり模するんですが、そこで気が付くのが、まさに曽我さんの書いてる、それ!!そして枕を売ってたオーナーさんが寝違えて気づいた、それ!!!!それなのです!!!!

なんだ、それーーー!!
売るのをやめたオーナーさんの体感は、もっともな話だったんじゃん!!
っていうか枕を売り続けたのって、けっこうひどいことだったんじゃん!!
それを知らなかったとはいえ、寝てもみなかったものを売って、すみませんでしたーーー!!!

・・・ん?
・・・「それ」って、何だ(笑)

キネステ用語で説明することもできますが、とりあえず普通に言うと、「低反発枕は動きたいように動けない」ってことです。
いいじゃん、寝てたら動かないじゃん、と思うかたもいるかもしれません。
いえいえ。人はまったく動かずに寝ることは、実は困難なことなのです。
それなら、まったく動かずに寝ると、どうなるか。
書きっぱなし感満載ですが、長くなったので、この続きはまた明日にさせていただきます;
本日のまとめ:
「低反発枕は動きたい時に動けない、なので必ずしも寝心地がいいとはいえない」
「曽我さんありがとう」
明日の予告:
「動かずに寝るって、どういうことか?」
「曽我さんありがとう」

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