【クラニオセイクラル・バイオダイナミクスとは】

クラニオセイクラル・バイオダイナミクスとは、クラニオセイクラル・ワーク(以下クラニオ)の中の技法のひとつです。クラニオは日本語では「頭蓋仙骨療法(とうがいせんこつりょうほう)」といい、ごく軽く頭や仙骨や足などに触れて身体のこわばりを緩め、
・脳脊髄液をはじめとするさまざまな体液の循環を促しながら
・自然治癒力を増進させていく
手技療法です。

クラニオにはいくつかの流派がありますが「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」という手法では、脳脊髄液の流れにアプローチするだけでなく、その奥にある根源的な生命力をも引き出していきます。クラニオセッションの様子(イラスト)


【さらに詳しく】
疲れや不調・ストレスのあるときでも、身体の奥では常に「生命と健康を維持する力」が働いています。この力はお母さんのお腹の中から作用し始め、死ぬまで消えることはありません。それは、とても小さな受精卵を何10kgという大きな身体へと成長させ、一定の状態を維持させ続ける威力を持っています。何らかの理由で、この「生命と健康を維持する力」が持てる力を発揮できない状態になると、身体は様々な訴えを「不調」というかたちで表し始めるかもしれません。

また、この「生命と健康を維持する力」は、出生前の母胎内から存在します。そのため、この力は、「人」としての形を作り上げる力や、背骨はこんな感じ・腕はここ…といった胎生学的な設計図、身体の各部が協調しあって働く、といった原初の目的を、生命がある限り保持し続けています。

身体はその力を自己治癒力として使い、身体の設計図を元に、より過ごしやすい状態にしようと常に試み続けています

クラニオセイクラル・バイオダイナミクスでは、穏やかで繊細なタッチを使い、体内で作用する力(フォース)や第一次呼吸と呼ばれる波動(リズム)、治癒力(ポーテンシー)、体液の流れ、組織への影響に耳を傾け、起こってくる自己調整をサポートします。
また、身体(ボディ)・心(マインド)・魂(スピリット)をひとつの統合体と捉え、全体的な観点からその人の今最も重要な要素にやさしく関わり、自己治癒力が本来の力を発揮する手助けをしていきます。

【どんなかたがセッションを受けに来ていますか?】
・リラクゼーションとストレスの緩和
・中枢神経系、自律神経系、免疫系、内分泌系などのバランスや増強
・ 様々な不定愁訴や不快の緩和
・事故や外科的処置後のケア
・出産に関した問題、産前・産後のケア
・感情・心理的ショック、パニック、イライラ、抑うつ状態
・不眠
・学習障害、ADHDなど落ち着きの無さの改善・・・など
但し、働きかけは医療目的ではなく、健康促進やリラクゼーションの目的で行われます。

【施術の流れ】
施術時間は1時間程度です。
お受けになる方は服を着たままベッドの上に横になっていただき施術者がごく軽いタッチでお体の数箇所に静かに手を触れていきます。
※ 体を締め付けない楽な服装でいらしてください。
※ 特に気になることがある場合は、続けて受けることをお勧めいたします。

・セッションの時間、料金などにつきましては、こちらをご覧ください(学習のためのセッションを受けなければならない人のための学習者割引、連続セッションを希望する方のためのリピーター割引もございます)
・最新のセッション受付日程はこちらからご覧ください

 

【クラニオの歴史】
クラニオは米国のオステオパシー医学から生まれた手技療法です。
オステオパシーは米国では西洋医学と同等の医師免許が与えられる独自の医療体系ですが、日本ではまだあまり知られていません。

クラニオの生みの親は、オステオパシー医のDr.サザーランドです。1900年代初頭にDr.サザーランドは、解体された頭蓋骨を眺めていて、側頭骨が魚のえらのような形をしていることに気付きました。えらは魚にとっての呼吸器官であるため、サザーランドの頭に頭蓋骨は呼吸と関係しているのではないか?という疑問が生まれました。
その疑問は彼の頭から離れず、自分自身をモデルにした実験など様々な研究を続け、肺呼吸とは全く別の独立したリズムを持って頭蓋骨が動いていることを発見しました。更に、その動きと体組織や体液の間には、深い関連があることを見出しました。
この、成長した体では頭蓋骨の動きとして見出される呼吸のような動きは、体が形作られる際には肺呼吸に先立って受精卵の段階で起こるため、第一次呼吸(原初呼吸)と名付けられました。サザーランドはこの第一次呼吸の動きを患者の検査や施術に用いるようになり、クラニオ・オステオパシーやクラニオセイクラル・セラピーとして知られるようになった体系として発展させました。
その後、この教えはDr.ベッカーやその他のサザーランドの弟子達によって受け継がれ、1970年代にはDr.アプレジャーとDr.カルニによって、今まで経験から推測されていた「頭蓋骨が動いている」という事実が科学的に証明されました。
また、Dr.アプレジャーはそれまでオステオパシー医にしか教えられていなかったこの技術を一般の人でも簡単に使えるように単純化し大勢の人に普及をしていったので、クラニオセイクラル・セラピーは急速に人々に知られるようになっていきました。

クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」は、上記のサザーランドやアプレジャーが行っていたものを元に発展してきたうちの流れのひとつです。
バイオダイナミクスでは生命のより深い領域へと探求を進めていき、クラニオの持つ可能性を更に広げることになりました。

 

【参考・引用図書】
『クラニオセイクラル・バイオダイナミクス』

クラニオセイクラル・バイオダイナミクス(書籍) フランクリン・シルズ (著), 森川 ひろみ (翻訳) エンタプライズ (2006)

施術者向けに書かれた本ですが、初めの章にバイオダイナミクスの基本の考え方がわかりやすくまとめられており、施術を受けたいというかたにも読みやすい本です。

 

 

『いのちの輝き――フルフォード博士が語る自然治癒力』

いのちの輝き(書籍)

ロバート・C. フルフォード (著), ジーン ストーン (著) 翔泳社 (1997)

クラニオそのものではなくオステオパシーの本です。クラニオについての説明は少ないものの、「いのち」に対する基本的な哲学がとてもわかりやすく書かれており、クラニオに興味のある方にぜひ読んでいただきたい一冊です。

 

『からだはみんな知っている はじめてのクラニオセイクラルセラピー

からだはみんな知っている(書籍)

カワムラ タマミ(著) 祥伝社 (2010)


クラニオの施術についても触れている、クラニオ的な生活の知恵の本です。読みやすい文庫本です。

 

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