「色の語らい 100人展」

大倉山でおこなわれている、「色の語らい 100人展」に行ってまいりました。ライアーのお友達に教えてもらって、レクチャーを問い合わせたものの空きがなく、最終日前日に行こうと思っていたのが、雪でキャンセルが出たのでよかったら、とご連絡をいただいて、急遽昨日行くことに。

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会場入り口には、手作りのお知らせが。

栃木の那須を主として、こどもと大人にシュタイナーの絵画を教えていらっしゃる宮澤明子先生と、教え子さんたちの作品が飾られていました。
先生自らが作品についての説明をしてくださった中で、いくつか特に印象に残るお話がありました。

小学生の作品で、円形でなく五角形の糸掛けがあったのですが、それを作るときにお子さんたちは釘の間を空ける本数を数えずにすっすっと掛けていったそうです。先生は大丈夫かなと見ていたけれど、まったく間違わなかったそうです。先生は、それについて、それまでの授業でフォルメン線描をやったりする中で、角度の間隔が身体に沁み込んでいるので、こどもたちは見たら角度が分かるのです、とおっしゃっていました。小さな積み重ねが感覚を作っていって、いつしか人そのものになるのですね。

大人の、層技法の作品等について。最初はテーマ(抽象的な)だけがあり何を描いているか(具体的な)は決まっていない。描いているうちに何かが現れるので、それが現れるまで待つ。まだ現れていないのに何かを描こうとすると、その時点で違ってしまう。それに苦しさを感じる方が多いです、というようなお話。
板からライアーを彫ったときの井手先生の、彫っているうちに形は自ずと立ち現れてくる、というお話を思い出しました。

会場の最後に、合宿で毎回描くという連作が飾られていました。連作はひとつの詩を題材にとって複数の人が描いていくそうなのですが、その描き方が興味深かったです。
・まず、自分に割り当てられた部分の詩を読み、絵を描く
・そのあと、ほかの人の作品に移って、その部分の詩を読み、手を入れる
・それを全員分繰り返す(つまり、全ての絵に全ての人の手が入る)
・最後に、一番最初の絵に戻って、手を入れる
最後に最初描いた絵に戻るのですが、そのときには他の全ての絵が入っているので、より高い視点から、全体を俯瞰して眺め、他の絵との調和をとりながら描くことが出来るのです、というようなことをおっしゃいました。その上で、でも、それは絵のことであって絵だけのことではない、日常生活でもそのように、自分を殺すことなく他の人とかかわり、その結果として自分一人ではできないことを他の人の力を借りてなすことが出来れば、それは日常生活でこの連作と同じことをすることができるということなのです、という意味のことをおっしゃっていました。他の人のやさしい手を借りながら自分の足で螺旋階段を登っていくような、そんなイメージが浮かんだお話でした。

最後に質問の時間があり、こどもの絵について質問された方がいらしたのですが、その方への答えの中で先生がおっしゃったことで、印象的なことがありました。
きれいに描けた絵と、たとえばふざけたりとか、何かの理由でそうならなかった絵があったとき、こどもでもそれは分かるし、選ばせればきれいな絵を選ぶ。こどもでも必ず美しさは分かるものです。それは信じて良いことです、
ということと、
きれいな色を出すのは絵の具ではなく、きれいな色を感じる感覚です、この絵の具だからきれいというのは違います、
ということ。

どのお話も絵のお話でありながら生き方のお話でもあり、音に通じるようなお話でもあり。雪のおかげで絵もゆっくり堪能できてお話も聞けて、ほんとうに行けてよかったです・・・駅からの上り坂はきつかったですけれども;

 

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植物観察の経過をまとめたご本を作ったグループがいらして、販売もされていたので、いただいて帰りました。説明を読むだけでも、何かを見るときのまなざしのあり方についての学びがありそうです。

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最後に。
作品はもちろん撮影NGですが、入り口にあった季節のテーブルが可愛くて、撮ってもいいですか?と伺ったらOKが出たので撮らせて頂きました。
この、「色の語らい 100人展」、大倉山の駅を出てみき手右路沿いの急坂を登った山の上の大倉山記念館にて、明日2月1日の日曜日まで展示されています(入場無料)。

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